世界は火星からの光によってくまなく照らし出され、
人々の耳は自らを笑う演劇的な笑い声で満たされて、
勝利した嘘はあらゆる芸術を独裁する。
なあんて、一度言ってみたかった。
言ってみるとやっぱり気持ちがよい。
カート・ヴォネガット『猫のゆりかご』!
カート・ヴォネガット『ジェイルバード』!!
おお、全知全能の神、ボコノンよ!
これらの書を読んでしまった今、私はいったいどんな嘘を吐き出したらよいのでしょう?
「本書に真実は一切ない。」
という言葉で始まる書を読み終えた今、どんなボコノン教的な態度をとったらよいのでしょう?
「そう、ギルゴア・トラウトは復活した。」
という言葉で始まる書を読み終えた今、どんなジョークを口にしたらよいのでしょう?
『ボコノンの第1の書』を開いてみる。
すると、その第5節にはこうある。
「フォーマを生きるよるべとしなさい。
それはあなたを勇敢で、親切で、健康で、幸福な人間にする。」
フォーマとは、「無害な非真実」を意味するボコノン教用語である。