「聞きたまえ!」
ヴォネガットは言う。
「『猫のゆりかご』にはとても短い章がいくつもある。
ひとつひとつが1日がかりの仕事で、どれもジョークだ。」
127章からなる、その本の中でボコノンは絶叫する。
「フォーマだ!嘘っぱちだ!フォーマのかたまりだ!」
物語の語り手の嗚咽がこだまする。
「すごい!人生そのものだ!
そのうちの1分だって分かる人間がいるだろうか?」
ジュリアン・キャッスルは宣言する。
「理解しようなんて思うんじゃないよ。理解したふりをすればいいんだ。
人間は下等な生き物だ。作るに足るようなものは何も作っておらず、知るに足るようなものは何も知っちゃいない。屑だ!何もかもと同じように。」
「目がまわる、目がまわる、目がまわる」
「はあ?」
「わしらボコノン教徒の口ぐせさ。分からないことがたくさんあると感じた時に言うんだ。」
ボコノンはこう言っている。
「時には『プールパー』は、人に論評の余地を与えないほど、強烈になることがある。」
『ボコノンの書』を見ると、『プールパー』は、ある所では「びちびちうんこ」と訳され、別の所では「神の怒り」と訳されているのであった。
トラルファマドール星に愛を。サン・ロレンゾに花束を。