僕が住んでいる部屋の周囲は、細い細い路地が巡っているので、
この頃みたいに暖かくなってきて、みんなが窓を開け始めると、
隣の人の声は聞こえないのに、向かいの家の人の声が聞こえたり、
路地の向こうの方にある家のテレビの音がすーっと聞こえてきたり、
豆腐屋さんの声に混じって、隣の隣の家のおばあちゃんの笑い声が
聞こえたりします。
あれ、あの家、なんか新しいおじいちゃんが増えた?とか
あれ、向こうの家は、子供が生まれたんだな、とか
あれ、あそこの家で猫が餌をねだって鳴いているな、とか
音に耳を澄ますだけで、周辺環境の微細な変化に気がつきます。
極小住宅が路地に寄せ集まってできたような、この界隈。
こういう、一見些細なんだけど、でもよくよく考えるとちょっと異常かもしれないような物事のあり方への気づきをベースにして、デザインだの建築だの都市だのを考えていくことが、最近はものすごくしっくりきます。
今日もどこかでダダ的日常が。