2009年4月24日金曜日

ジャパニーズたちのファンク

「そう、ギルゴア・トラウトは復活した。」

キリンジの「太陽とヴィーナス」、最高だあ!!
正直、特にキリンジの大ファンという訳でもないし、
それほど多くの曲を聞いたこともないのだけど、

この曲は別格だ!!!!

日本人の、中流階級のためのファンクとは、これである。
弱さ・情けなさ・穏健さを含みながら、絶妙なヘタレ感と鋭敏なリズム感でフラフラと、しかし強い意志を持って踏みならされるストンプ。

パっパっパっと均質なテンポを刻みながら反復し続ける電子音の向こうに、シカゴ・ハウスが、デリック・カーターが透けてみえる。
ベッタリと曲にへばりつくブラスの向こうで、ソニー・ロリンズの『アルフィー』のテーマが流れ出す。
無駄な装飾を省いた、的確なドラミングとベースの絡みの向こうに、最もヘナヘナな時のファンカデリックが霞む。

僕の頭の中という、最小限のミクロな空間の中で、
こんな風にして、こんな風にして音楽は世界を駆け巡るのだ。

「今宵流れる風景は、饒舌に語りだす。」

そしてそんな音楽の旅は、絶対に今、この地点に還ってこなければ、意味がない。
ここ、東京に。この時代に。
いつまでもトーキョーという変テコな都市から抜け出せない、有限のジャパニーズたちの音楽へ。

「そういえば、ギルゴア・トラウトの書いた本で、匂いとの戦いにやっきになった国の話しがありましたよ。
それが国全体の目標でね。病気がなくなり、犯罪がなくなり、戦争がなくなったので、次は匂いを伐採することになったんです。」