予想通り、すんごく良かった。
全体をいくつかのシーンに均一に分割し、それぞれのシーンの中に象徴的なカットを挿入し、1つ1つにブラックジョーク的なオチがついてくるような構成からは、ヴォネガット先生を想起。
乾いた色相、演劇的でユーモラスな人物描写、ゴンドリーっぽくもあるような夢世界の描き方も印象的。
そして、断続的に差し込まれるブラックユーモアにとにかく笑ってしまう。
蔑まれ、叩きのめされて、人生に嘆き続ける無数の「大衆」たちが、あるモノを視覚的に共有することによって繋がるストーリー構成は、PTA『マグノリア』さえ思わせる。
が、やはりヴォネガットだ。
ボコノン教用語を使えば、これは自分たちでは気づいていない「ザーマーキボ」を持ち、空に浮かぶ「ワンピーター」によって結びつけられる「カラース」たちの物語。
結局、全ての芸術はヴォネガットへと通じていくのだな。と思った。
ピース。